「恋愛結婚」と「お見合い結婚」。
よく対立的に描かれます。
でも最近よく思います。
お見合いでは、恋できないのでしょうか?
「お見合い結婚」から「恋愛結婚」へ
『ロミオとジュリエット』が胸をうつ理由
日本では、昔は「お見合い結婚」が主流でした。
「イエ」のために、親が決めた相手と結婚する。
お見合いは、結婚を前提とする顔合わせのようなものでした。
そこには、結婚する当人の気持ちは尊重されません。
本当は「好きな人」がいるのに、その気持ちは捨てなければならない。
恋愛感情が報われない時代だったからこそ、『ロミオとジュリエット』は多くの人の胸を打ったのではないでしょうか?
「自由恋愛」の登場
けれど、戦後になって転機が訪れます。
たとえば以下の3つです。
- 「多産多死」から「多産少死」へ
- 「職業選択の自由」で、親の仕事を継ぐ必要がなくなった
- 長男長女以外は、仕事を求め都市へ(第三次産業の発展)
実家を離れて、都会で働く人が増えるようになります。
都会には各地から多くの人が集まり、出会いの数も多くなりました。
そして自由に恋愛し、結婚。
実家に帰らず、都市で暮らし続けます(核家族化へ)。
「恋愛結婚」と「お見合い結婚」の同居
この時代の特徴的に、「お見合い」が形を変えて根付いていたことがあります。
「親の紹介」ではなく、職場の上司や世話好きの人から、異性を紹介されることが多かったそうです。
またお見合いしたからと、結婚しなくてはならないような強制性も薄れるように。
そのため自由恋愛についていけない人にも、出会いの機会がありました。
この時代の生涯未婚率が低かったのは、「恋愛結婚」と「お見合い結婚」のバランスが取れていたからとも言えます。
プライバシー配慮やハラスメント意識の高まり
しかし時代を経るごとに、プライバシー配慮やセクシャルハラスメントなどが社会問題化されていきます。
それに伴い、職場の上司や世話好きの人からの紹介も途絶えていったそうです。
そのため「結婚」は、個々の「自由恋愛」次第になっていきます。
「結婚自己責任社会」や「婚活難民」の登場
2000年代に入り、婚姻数は「恋愛結婚」に左右されるように。
「結婚自己責任社会」の到来とも言えます。
「結婚自己責任社会」では、行動力のある人ほど結婚しやすい時代。
それは恋愛への積極性や、異性との関係性を育む力につながります。
言い換えれば、行動しないと結婚できない時代です。
しかし、誰もが行動的になれるわけではありません。
そのため、結婚したくても結婚できない「婚活難民」が出てきます。
「恋愛結婚」から、新しい「お見合い結婚」へ
「恋愛結婚」って何?
昔の「お見合い結婚」では、個人の気持ちは尊重されません。
だからこそ、好きな人と結婚できる「恋愛結婚」は、多くの人から支持されました。
自由恋愛社会のデメリット
好きな人と結婚する。それは尊重されるべきものです。
しかし個人次第になったことで、結婚したくても結婚できない人が出てきます。
結婚するためには、「自然な出会い」のなかでアプローチをし、お互いに恋愛感情を育む必要があります。
お見合いから始まる恋愛結婚
大切なことは、お互いに「好意」を持ち合えるかどうかです。
「好意」を育んだうえで結婚できるならば、はじまりは「自然な出会い」でなくてもいいのではないでしょうか?
現代のお見合いには、強制性がまったくありません。
お見合いしたからと、その相手と結婚しなくて良い時代です。
言い換えれば、お見合いで出会った方と恋愛結婚することができます。
結婚相談所で恋しよう
自然な出会いから始まる恋愛もあれば、お見合いから始まる恋愛もあります。
結婚相談所に入ったからと、恋愛結婚できないわけではありません。
最初の出会いが、「自然なもの」か「お見合い」かだけの違いです。
むしろ、結婚相談所ではお見合い相手を自分で探せるので、自然な出会いよりも「いい人」と巡り合いやすいです。
「恋して結婚したい」
結婚相談所に入ったからと、その気持ちを捨てる必要はありません。
お見合いから始まる恋愛結婚を、あなたもしてみませんか?
結婚相談所にご興味ある方へ
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あなたが良い結婚相談所に出会えるお役に少しでもなれますと嬉しいです。
※参考資料
本コラムの一部記述は、山田昌弘『結婚不要社会』を参考に、個人の解釈を交えたものになります。